「海外ドラマは、勉強にならないのかも?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
英語学習を楽しく続けたくて海外ドラマを観はじめてみた。
けれども、
「セリフが早すぎて聞き取れない…」
「英語字幕をつけても、意味がよく分からない…」
「気づけば「ただ観てるだけ」で終わってしまう…」
私も、まさに同じ経験をしました。
最初は“楽しみながら英語を身につけよう”と思っていたのですが、現実はそう甘くはなくて。
何度繰り返しドラマを観ても、自分の成長を全く感じられませんでした。
そして、「やっぱり海外ドラマって勉強にならないのかな…」と感じて一度挫折してしまったのです。
けれども、ある“やり方”を取り入れたことで、海外ドラマが一気に「最強の教材」に変わりました。
それまでまったく感じられなかった英語力が、まるでウソみたいにグンと上がったのです!
この記事では、私が試行錯誤の末に見つけた、英語初心者でも成果を感じられる海外ドラマでの効果的な学習方法をお伝えします。
大好きなドラマを見ながら、楽しく英語力をアップさせることができますので、「海外ドラマで英語を勉強しても意味ない」と感じている方こそ、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
当初「海外ドラマでは勉強にならない」と感じた理由
私が英語学習に海外ドラマを選んだのは、「フレンズ」が大好きだったからです。
「英語を話せるようになるには、海外ドラマが効果的」という情報もありましたし、「テンポのいい会話やユーモアたっぷりのセリフを“英語で理解できたらいいな」と思い、英語の教材として取り入れました。
ところが、現実は想像とまったく違いました。
「セリフが速すぎて、何を言っているのかさっぱり聞き取れない…」
「文の意味もつかめず、気づけばただ時間だけが過ぎていく…」
「日本語字幕では思わず笑っていたシーンも、字幕なしだとまったく笑えない…」
「英語字幕をつけてみても、セリフがどんどん進んでしまい、文字を追うのも精一杯…」
ドラマを見終わるたびに、「あれ?全然、分からない…」とガックリ。
待っていたのは絶望的な無力感。
結局、内容が理解できず、笑うどころか「意味が分からないものをただ見ている」という感じになってしまいました。
英語力の成長もまったく感じられず、ただただ無駄な時間が過ぎていく感覚がして、動画を再生する時間さえもったいなく思えてきました。
全然楽しくもないし、「これじゃ、勉強にならない」と思い、海外ドラマでの学習をいったんやめてしまいました。
「海外ドラマは勉強になる!」――でもやり方が間違っていた
あれだけ期待して始めた「海外ドラマで英語が話せるようになる」という勉強法。
でも、いざやってみると――効果はまったく感じられません。
そう疑問に思って調べていくうちに、致命的な間違いに気づきました。
それは、「理解できない英語を、ただ聞いていても意味がない」ということ。
英語力が伸びるのは、“8割くらい理解できる内容”を見たり聞いたりしているときなのだそうです。
思い返してみれば、私は完全にその真逆をしていました。
- 字幕なしでは何を言っているのか聞き取れない
- 英語字幕をつけても、内容をほとんど理解できない
それなのに、「観ていればいつか慣れるはず!」「理解できるようになるはず!」そう信じて、分からないまま再生を続けていたんです。
だから、効果ゼロ、成長感ゼロで終わってしまったのです。
つまり、「海外ドラマが勉強にならない」のではなく、「理解できないものをただ観ている」というやり方を間違えていたのが原因でした。
「海外ドラマは勉強にならない…」を変えたのは『スクリプト精読』
「自分が理解できる内容で英語学習をすることが大事」
――そう知って、こう最初は思いました。
「それなら、英語初心者向けの教材をやった方がいいのかな…」
「それとも、子ども用の英語絵本から始めた方がいいのかな…」
と…
でも、どうしても私は「海外ドラマ」で勉強がしたかったんです。
「大好きなフレンズで英語を理解できるようになりたい!!」
「あのフレンズのセリフを、英語でも笑えるようになりたい!!」
その気持ちだけは譲れませんでした。
どうにかして、英語初心者の私でも海外ドラマで勉強できないか――。
そう考え続けていたときに、ふと気づきました。
そう思って始めたのが、「スクリプト精読」でした。
ドラマのスクリプトを一文ずつ丁寧に読み、分からない単語や文法、文構造を正確に理解していく。
理解できるまで何度も繰り返し読む――
最初は時間もかかって大変でしたが、やり続けていくうちに少しずつ変化が起きました。
語彙力や文法力が上がり、精読のスピードもどんどん速くなっていくのを実感できました。
そしてある日、精読して理解したセリフのシーンをもう一度動画で観てみたんです。
……本当にビックリしました。
ちゃんと聞き取れる。意味がわかる。
そして、みんなが笑うタイミングで、自分も笑える。
大好きなフレンズを“理解できる”ことが、こんなに嬉しいなんて!!
「勉強にならない」と思っていた海外ドラマが、スクリプト精読を取り入れたことで、今では私にとって最高の教材になりました。
スクリプト精読を始めて感じた3つの効果
スクリプト精読を続けていく中で、「あれ? なんか変わってきたかも」と感じる瞬間が少しずつ増えていきました。
一文ずつ文構造を確認して、分からない単語を調べて、理解できるまで何度も読む――。
気づけば少しずつ“できること”が増えていき、英語力を確実に底上げしてくれたのを実感しました。
ここでは、私がスクリプト精読を通して特に強く感じた3つの効果を紹介します。
どれも、英語初心者の私が「海外ドラマで学ぶのは無理」と思っていた頃には、想像もしなかった変化ばかりです。
英語の語順が身についた
スクリプト精読を始めて、最初に大きく変わったのが「返り読みをしなくなった」ことでした。
それまでは、いつも日本語の語順に直して理解していました。
「まず英文を最後まで読んで…」
「最初から訳そうとするけど、語順が違うから意味が分からなくて混乱して…」
「日本語の自然な順番になるように、意味を後ろから前へとつなぎ直して…」
こんな感じで、いつも頭の中では「返り読み」をしていたのです。
でも、このやり方だと、読むスピードも遅くなるし、会話のスピードにも全くついていけません。
ドラマのセリフはどんどん進んでいくのに、頭の中では単語を並べ替えてばかり。
「結局、聞き取れないし理解も追いつかない…」という悪循環でした。
ところが、スクリプト精読を始めてから少しずつ変化が起きました。
一文ずつ、主語・動詞・目的語などの文構造を理解しながら丁寧に読むことで、英語の語順のまま意味が入ってくるようになったんです。
「英語は、最初に結論(誰が、どうした)を言って、情報を付け足していく言語なんだ」という英語の語順のルールが、頭ではなく感覚で定着していきました。
文章が流れてくる順番そのままで、意味を淀みなく理解できる。
その結果、もう後ろに戻って意味を確かめる返り読みをする必要がなくなりました。
英語字幕についていけるようになった
スクリプト精読を続けていくうちに、もうひとつ大きな変化がありました。
それは、英語字幕についていけるようになったことです。
以前は、英語字幕をつけてもまったく意味が追えませんでした。
文字を読むスピードが追いつかないし、読んでも理解できない。
気づいたらセリフがどんどん進んでしまって、結局「何を言っているのか分からないまま」画面だけを見ている状態でした。
ところが、スクリプト精読で一文ずつ丁寧に理解する練習を重ねていくうちに、英語の語順で意味を取る力がついてきました。
そのおかげで、英語字幕を“読む”というより、“理解する”感覚に変わったんです。
そして何よりうれしかったのは、英語字幕を見ながら“笑えるようになった”こと。
以前は、日本語字幕がないと笑えなかったジョークも、ちゃんと意味が分かって笑えるんです。
「理解できるって、こんなに楽しいんだ」と、理解できたことがとても嬉しかったです。
セリフを「意味のある言葉」として聞き取れるようになった
スクリプト精読を続けていくうちに、さらにうれしい変化がありました。
それは、セリフが「意味のある言葉」として聞き取れるようになったことです。
以前の私は、どうにか単語が聞き取れても、その単語が一つひとつバラバラに聞こえ、何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。
たとえばジョーイのセリフの「Can I tell you what the answer is?」です。
「tell」や「what」が聞き取れても、
「え?それで?結局今なんて言ったの?」
「単語が分かっても意味が分からない…」
こんな感じ繰り返しでした。
でも、スクリプト精読でセリフの意味と文構造をしっかり理解してから聞くようにしたら、理解できるようになったのです。
以前は単語がただ聞こえてくるだけで意味が取れませんでしたが、「意味のある言葉」としてスッと入ってくるようになりました。
そして、セリフの内容がわかることで、登場人物たちと一緒に笑えるようにもなりました。
スクリプト精読をより効果的にするには?
「聞き取れた!」「意味がわかった!」という感動をくれるスクリプト精読は、本当に効果の高いパワフルな学習法だと感じています。
ただ、その効果をさらに高めるには、「基礎文法の理解」があると別次元に伸びます。
スクリプト精読の目的は、英文の単語・文法・構造を「正確に理解する力」をつけること。
つまり、参考書で学んだ文法を“実際の英会話で使える知識”に変えるためのトレーニングだからです。
文法の基礎知識があると、これが思った以上に、めちゃくちゃ楽しい!
まるでナゾ解きをしているようで、ゲーム感覚で楽しくできるからです。
参考書で文法を学んでいるときって、どこか“机上の知識”に感じませんか?
「へぇ、こういう文法があるんだ」
「でも、実際にいつ、どんな時に使うんだろう…?」
そんなふうに、「知って終わり」になりがちでした。
せっかく文法を学んだのに、“自分の言葉として使える感覚”がまだ完全には掴めていませんでした。
ところが、スクリプト精読を始めてみると――文法が一気に「生きた知識」になるんです。
海外ドラマのセリフには、学んだ文法が当たり前のように、頻繁に出てきます。
そこで大事になってくるのが、基礎文法の知識です。
「なるほど、ここはこういうことを伝えたいから、whichではなくwhereなんだ!」
「ここは目的語だから、こんな表現もできるんだ!」
と、スクリプト精読がまるで謎解きゲームのように読み解く感覚。
理解できた瞬間の“快感”がクセになり、勉強というよりゲーム感覚でとても楽しく続けられました。
この楽しさを感じられるのが、文法の基礎知識です。
基本の土台があるかどうかで、精読の効果は本当に変わります。
「文法を知っているからこそスクリプト精読が進む」
「スクリプト精読をするから、文法が自分の言葉として定着していく」
この相乗効果こそが、英語を「知っている」から「使える」に変えてくれる最大のポイントです。
まとめ:英語初心者でも海外ドラマは「最高の教材」になる!
「海外ドラマで英語を勉強したい」と思っていたのに、思うように成果が出ない――。
そんな悩みを抱えていた私にとって、「スクリプト精読」はまさに転機でした。
スクリプトを通して単語や文法、文の構造を一つひとつ理解していくうちに、英語の語順で読めるようになり、字幕についていけるようになり、セリフが聞き取れる瞬間がどんどん増えていきました。
そして何より、大好きな海外ドラマが「わかる!」という喜びが、英語学習を続ける大きな原動力になっています。
そのスクリプト精読の効果をしっかり実感するためには、やはり文法の基礎知識が土台としてあると強いです。
文法を理解しているからこそ、セリフの中で使われている表現に「なるほど!」と腑に落ち、学んだ知識が「使える英語」へとつながっていくからです。
「理解できるから、楽しい。」
「楽しいから、続けられる。」
そのサイクルが回りはじめたとき、英語は確実にあなたの中に定着していきます。
もし今、「海外ドラマは難しすぎるかも」と感じているなら、ぜひ一度スクリプト精読に挑戦してみてください。
努力が“実感”に変わる瞬間が、きっとあなたにも訪れますよ。


