「英語の勉強を始めたいけど、とくに明確な目的がない…」
「周りは『海外で働きたい』とか『TOEICで900点』とか言ってるけど、自分にはそんな立派な目標はない…」
「英語学習には明確な目標が必須」
「目的がないと非効率」
「目的がない=続かない」
そんな情報ばかりであふれていると、「自分も立派な目的を持った方がいいのかな・・・」と考えてしまいますよね。
英語学習を始めても続けられるのかと、不安や心配も出てきてしまうものです。
実は、この記事を書いている私自身もまさにそうでした。
「英語を話せるようになりたいな」
そう漠然と思っているけれど、「具体的に英語で何をしたいのか?」と聞かれると、何も答えられずにいました。
まず、結論から言わせてください。
英語学習に、今すぐ立派な目的や目標を持つ必要は全くありません。
むしろ、「目的がない」状態は、英語学習を最も楽しく、そして長く続けるための”最強のスタート地点”だと私は本気で思っています。
「え、どういうこと?」
「目的がないとモチベーションが続かないって聞くけど…」
そう思いますよね。でも、大丈夫です。
この記事を読み終える頃には、「目的がない」という悩みが、いかにあなたの強みになるかが分かり、安心して楽しく英語学習に取り組めるようになります。
目標設定に悩むのはもう終わりです。
あなたの「英語を話せるようになりたい」という純粋な気持ちは、あなたを素敵な未来へと連れて行ってくれますよ!
なぜ「目的がない」ことが最強のスタートなのか?
「目的がないと非効率」
「目標設定が大事」
英語学習に関する情報を見ていると、必ずこういったアドバイスが出てきますよね。
そして、多くの人は「目的がないと続かない」と思いがちです。
けれども実は逆です。
多くの人が英語学習で挫折する最大の理由があります。
それは、ズバリ「無理やり目的を見つけてしまうから」なんです。
SNSやYouTubeを見れば、
「TOEIC900点を目指します!」
「英検一級に挑戦します!」
「海外旅行で英語を使いこなしたい!」
こんな“立派な目標”を掲げている人がたくさんいますよね。
こうした目標は明確で分かりやすく、たしかにモチベーションになりそうです。
なので、「自分も何か目的を決めないと…」と思ってしまうのも当然なこと。
でけれども、ちょっと待ってください。
実はこれこそが、挫折の典型パターンなんです。
なぜなら、無理に決めた目的は「本当の自分の目的」でない場合がほとんどだからです。
TOEICの点数アップを目標にしたり、英検の勉強を頑張ったり、旅行英会話を詰め込んだり…。
あなたが心の底から「そうしたい!」と思っていないのに、これを自分の目的にしてしまうと、どうなるでしょうか?
- TOEICや英検の勉強がプレッシャーに感じる
- 海外旅行のフレーズを勉強しても「いつ使うんだろう?」とモチベーションが続かない
こうして、日々の学習がまるで「苦行」のようになってしまうのです。
結果、そのプレッシャーに耐えきれなかったり、モチベーションが続かなかったりで、3ヶ月もすれば「やっぱり無理だ…」と辞めてしまう。
これが、多くの人が陥る「よくあるパターン」です。
では、逆に目的がなかったらどうでしょうか?
プレッシャーゼロの状態で、ただ「英語に触れること」から始められます。
これって実は、ものすごく恵まれたポジションなんです。
「学習=勉強」ではなく、「学習=楽しみ」に変えられるからです。
目的がないからこそ、純粋に「楽しい」「面白い」という気持ちで英語を続けられる。
これこそが、最強のスタートです!
目的がないまま英語学習を始めるからこそ得られる「意外な4つのメリット」
「英語を学びたい」と思っても、明確な目的が見つからないと、「そんなんでいいのか?」と思ってしまいますよね。
「仕事で使うわけでもないし…」
「海外に行く予定もないし…」
「資格を取りたいわけでもないし…」
そう考えると、「勉強を始めても意味があるのかな?」と立ち止まってしまう人も多いはずです。
でも実は、目的がなくても英語を学ぶことには大きな価値があります。
むしろ「目的がないからこそ得られるメリット」も存在するのです。
ここでは、「非効率なのでは?」という不安をひっくり返す、ちょっと意外な3つのメリットをご紹介します。
英語学習が「義務」ではなく「ワクワク」になる
あなたは今、「英語を話したい」という気持ちだけでここにいるかと思います。
その気持ちだけでもすすでに十分なのですが、もしTOEICや英検など、無理に目標を立ててしまうと、「やらなきゃいけない」という義務感が生まれてしまいます。
すると、学習はたちまち苦痛に変わってしまうんです。苦痛なことって続かないですよね。
これが、目的など気にせずに英語を学習するとどうでしょうか?
「しなければならない」というプレッシャーから完全に解放されます。
純粋な好奇心と楽しさだけを追求できるため、英語学習がまるで探求のように「ワクワクするもの」に変わるのです。
まさに、英語学習をすること自体が報酬になってしまうのです。
そしてこれが、英語学習を続けられる最大の秘訣でもあります。
「ワクワク」や「楽しい」は英語学習において最も大切な「継続力」です。
「目的がないと非効率で続かない」のではなく、ワクワク楽しいからこそ結果的に、長期的に無理なく英語学習を続けられます。
あなたの英語学習は充実したものになるのです。
自己肯定感が上がる(「学び続ける自分」になれる)
英語学習の目的がないと、「三日坊主になりそう」「どうせ続かないかも」と不安を感じてしまいますよね。
私もそうでした。筋トレや朝ウォーキングのときと同じように「また続かなかった」となったらどうしようと思っていました。
でも実は、英語学習を続ける過程そのものが、“自己肯定感を育てる時間”になるのです。
たとえば、少しずつ単語を覚えたり、聞き取れるフレーズが増えたり。
たったそれだけのことでも、「昨日の自分より、ちょっと成長してる」と感じられる瞬間が必ずあります。
その小さな積み重ねこそが、
「私、続けられてる!」
「ちゃんと前に進んでる!」
という実感につながり、気づけば“学び続けられる自分”への信頼が育っていくのです。
目的がまだ見つけられなくても、「できなかったことが、少しずつできるようになっていく自分」を感じられること。
それだけでも英語を学ぶ価値があります。
自分だけの「本当の目的」が自然と湧き出てくる
「でも、やっぱり何か目的があったほうが…」と思うかもしれません。
ご安心ください。目的は、無理に探す必要はありません。
英語に触れているうちに、目的は自然と「見つかる」ものだからです。
多くの人が最初から無理に「壮大なゴール」を設定しようとします。
けれども実は、「本当に続けられる目的」は、英語学習を始めてみてから見つかります。
英語に触れる日々を続けていると、ある日突然、心から「これがやりたい!」というものが生まれてきます。
たとえば、
「ずっと見ていた洋画を字幕なしで理解したい!」
「あの海外のニュース記事を自分の力で読んでみたい!」
「好きなアーティストのインタビューを直接聞きたい!」
などです。
このようなことを思う日が訪れます。
これらは全て、立派な「目的」です。
これらは、誰に言われたわけでもない、あなただけの「心からやりたいこと」です。
そしてこれらは「やらなきゃ」という義務感からではなく、「もっと知りたい!」「こうなりたい!」という純粋な好奇心から生まれた目的です。
この「内側から湧き出てくる目的」こそが、あなたの英語学習を加速させる最強のエンジンになります。
目的は「探す」のではなく「見つかる」もの。
だから、焦って目的を探す必要は全くないのです。
「やりたいことを我慢するクセ」を手放すことができる
あなたはこれまで、「本当はやりたいことがあるのに我慢してきた」経験はありませんか?
「仕事が忙しいから…」
「家族のために…」
「時間やお金の余裕がないから…」
そうやって自分の気持ちを押し込めてきた人は少なくありません。
でも、「英語を勉強したい」という気持ちは、とても純粋でシンプルなもの。
それを“目的がないから”といって見送ってしまうのは、また一つ「やりたいことを我慢した」経験を積み重ねることになってしまいます。
逆に、目的がなくても「やりたいからやる」と決められたらどうでしょう。
小さな一歩かもしれませんが、それは「我慢せずに自分の気持ちを大切にする」という大きな変化につながります。
そしてその変化は、英語学習にとどまりません。
「自分のやりたいことを選んでいいんだ」というマインドは、仕事やプライベート、人間関係にまで広がっていきます。
結果として、人生全体がもっと自由で楽しいものになっていくのです。
つまり「目的がないけど英語を勉強する」という行動は、ただの語学学習以上の意味を持ちます。
“自分を縛ってきたクセを手放すきっかけ”であり、未来の自分を解放する第一歩になるのです。
【体験談】目的ゼロで始めた私が「最高の継続方法」を見つけた話
かつての私も、全く同じでした。
でも、そんな目的ゼロの状態からスタートした私が、それが今では毎日楽しく英語学習を続けられる「最高の継続方法」を見つけることができました。
ここでは、具体的な目的がなくても大丈夫な理由と、学習を続ける中で自然と「やりたいこと」が生まれてくる楽しさを、私の実体験を通してお伝えします。
始めた当初は「ただ英語を話せるようになりたい」だけだった
私は昔から、英語への憧れがありました。
be動詞もよく分からない、中学英語の基礎もすっかり忘れている…。
それでもどこかでずっと、「英語が話せたらいいな」と思っていたんです。
けれども、どうしてこんなにも英語を話せるようになりたいのか――自分でもその理由がよく分かりませんでした。
TOEICのスコアも必要ないし、仕事で英語を使う機会もない。
転職する予定も、資格を取る予定も、海外旅行に行く予定もない。
「英語が話せなければ困る」という状況では、正直まったくなかったんです。
「必要に迫られているわけじゃないのに、なんで勉強したいんだろう?」
そんなふうに、自分でも不思議に感じていました。
それに、「英語を使ってこれがしたい!」という明確な目標もありませんでした。
じゃあ、私が英語をやる理由って何だろう?
そう考えたときに出た答えは、とてもシンプルでした。
「英語を話せるようになりたいから、やる。」
目的がないからやっても無駄かな・・・?と思っていましたが、これだけずっと英語を話せるようになりたいと思ってきたのだから、英語を話せるようになりたいという気持ちだけで勉強を始めてもいいんじゃないかなって思ったのです。
自分の気持ちに正直になって、中学英語の文法からやり直すことにしました。
英語を学習する許可が自分にできたことに、とても嬉しく感じました。
勉強を始めたら「海外ドラマで勉強したい!」が目的になった
無理やりこじつけたような理由や、壮大な目標は、今の自分には必要ない。
この純粋な「憧れ」を信じてみよう。
そう決めて、「be動詞ってなんだっけ?」というレベルから、中学英語の文法をやり直すことから始めました。
be動詞、時制、助動詞…。
基礎文法を一通り終え、「次に何をしよう?」と調べたとき、「瞬間英作文がいい」という情報を目にしました。
早速試してみたのですが…これが、まったく楽しくなくて…正直に言って、つまらないのです(笑)
「これ、私には無理かも」と思いました。
そんな時、ふと頭に浮かんだのが「海外ドラマで勉強してみたい」というアイデア。
私は過去に、英語の勉強とは全く関係なく、海外ドラマのフレンズを見ていました。
そして、このフレンズが英語学習におすすめだというのを知って、さらにフレンズを使って勉強してみたくなったのです。
すぐにHuluに登録して、勉強し始めました。
昔から好きだったフレンズを使って勉強してみたら、これが想像以上に楽しい!
「あ、これ文法書で見たやつだ!」と気づくたびにワクワクして、英語が一気に身近に感じられました。
「もっと理解したい!」
「もっと分かるようになりたい!」
そんな強い思いが自分の中からあふれ出してきました。
まさにこの時、英語を学習する目的は「最初に見つけるもの」ではなく、「続けていく中で自然と見つかるもの」だと実感しました。
目的がなく、ただただ「話せるようになりたい」という漠然としたスタートからでも、一歩踏み出したからこそ、「海外ドラマで勉強したい!」という自分だけの最高の楽しい目的が、自然と湧き出てきたのです。
次はどんな「目的」が湧くのか楽しみにしている
「海外ドラマで学ぶ」という私にとって楽しい目的を見つけてから、私の英語学習は「夢中になれる趣味」に変わりました。
最初から立派で完璧な目的がなくても、一歩踏み出せば、楽しい勉強法や、新しい次の目的がどんどん見つかります。
目的がないから始めても意味がないのではなく、やっていく中で目的は自然と見つかっていくもの。
今の私は、この先にどんな「目的」が自分の中から湧いてくるのか、楽しみで仕方がありません。
そしてもう一つ、英語の勉強を通して得られた大きな変化があります。
それは、「やりたいことをやる力」を持てたこと。
私にとって英語の勉強を始めることは、“自分の心に素直になる練習”でもありました。
これまで、「どうせムダ」「意味がない」と決めつけて我慢してきた自分に、「やりたいならやっていいんだよ」と言えるようになったことは、とても大きないい経験になりました。
英語初心者の私が「これなら続く!」と見つけた最初の学習ステップ
ここまで読んで、「目的がなくてもいいんだ。よし、始めてみようかな!」と少しでも思ってくださったかもしれません。
でも、次に思うのはきっと「…で、何から始めたらいい?」ということですよね。
英語学習のポイントは「楽しい!」です。
この章では、かつて中学英語のbe動詞さえよく分かっていなかった私が、実際に試して「これなら目的がなくても楽しく続けられる!」と確信した方法を、正直にお伝えします。
ステップ1:「わかる!」を増やして英語のルールを楽しく学ぶ
英語学習は、よく「スポーツ」にたとえられます。
どんな競技も、ルールを知らないままでは楽しめませんよね。
英語のルールにあたるのが「文法」です。
とはいえ、
「文法は、つまらない」
「文法は、眠くなる」
と思う人も多いのではないでしょうか。
この私もそうでした。
英語が苦手で、難しい文法用語を見るだけでアレルギー反応が出るし、be動詞もよく分かっていません。
「できれば文法はやりたくないな~」なんて思っていました。
ですが、こんな私でも文法の学習を続けることができました。
それは、「楽しい!」があったからです。
実は、最初は文法書を買って学んだのですが、「やっぱり文法は苦手かも…」と思ってしまいました。
文法が複雑になるほど「分からない…」の連鎖が止まらず…
そしてついには、「分からないところが、分からない」みたいになっていました。
「世界一わかりやすい~」と唱っている教材を買ったのに、それでも理解できない自分に…結構へこみました。
でも、あるとき気づいたんです。
文法がつまらないのではなく、“わからないまま進めていたから”だったこと。
そう思わせてくれたのが、大人のやり直し英語に特化した文法講座でした。
講師の方自身がもともと英語が苦手な方で、「初心者がどこでつまずくのか」「何が理解できていないのか」を本当によくわかってくれているんです。
だからこそ、「名詞って何?」「形容詞ってどう使うの?」といった“超基本”から順番にやさしく教えてくれるので、理解がスッと進みました。
そして講座を進めるたびに「わかる!」が積み重なって、文法がどんどん楽しくなっていきました。
「そういうことだったのか!」という発見が毎回ありました。
ひとつのルールを理解して、「あ、そういうことか!」と納得できた瞬間、それまでただの難しい文法用語に思っていた英語が、少しずつ“意味を持った言葉”に変わっていきました。
まるでパズルのピースが少しずつハマっていくような感覚で、気づけば「文法って、こんなに楽しいんだ」と感じるようになったのです。
英語学習の目的がなくても、「楽しい」があれば文法でも続けられます。
そしてその“楽しい”を生み出すのが、「わかる」を積み重ねていくこと。
私にとって、その「わかる」が増えていった場所が、この文法講座でした。
👉「基礎英語講座New Beginning」公式サイトはこちら
ステップ2:「最高の楽しい教材」を見つける
文法のルールを一通りつかんだあとは、“勉強モード”から少し離れて、英語を「より楽しむ時間」にしてみました。
私の場合は、昔から大好きだった海外ドラマ『フレンズ』を使うことに。
英語学習のためというよりも、「純粋に好きなドラマを観る時間を英語で楽しむ」感覚でした。
最初は「勉強のため」と気負わずに、日本語字幕で思いきり楽しむことから。
そして次は、英語字幕で見る。
すると、「あっ、この文法やったことある!」という発見が増えていきました。
勉強で覚えた文法が、ドラマの中で“生きて使われている”のを感じると、それがすごく嬉しくて、もっと観たくなるんです。
そんなふうに英語を「好きなもの」と結びつけることで、英語が“努力”ではなく“日常”になって、英語学習を毎日続けることができました。
ちなみに、海外ドラマでの英語学習は、動画配信サービスを使うと便利です。
とくにHuluはフレンズの全シーズンを配信していて、英語字幕にも対応しているので、英語学習にぴったりでした。
まとめ:楽しくやれば、目的は後からついてくる
英語学習に、今すぐ目的は必要ありません。
「なんとなく英語を話せたらいいな」
そんな小さなきっかけで、十分です。
目的は“見つけるもの”ではなく、“続ける中で自然と見つかるもの”だからです。
自分の中にある自分だけの目的を見つけるには、英語学習に、“楽しい”と思える瞬間を積み重ねていくこと。
文法のルールがすっと理解できたとき。
好きなドラマで学んだ表現が耳に入ってきたとき。
「わかった!」「これ、前に勉強したところだ」と感じるその瞬間こそが、英語学習を続ける一番の原動力になります。
また、英語を通して得られるのは、言葉のスキルだけではありません。
自分の中の小さな「やってみたい」という気持ちを信じる力。
コツコツと積み重ねる中で育つ自己肯定感。
そして、「我慢するクセ」から少しずつ自由になっていく心の変化。
それらはきっと、英語だけでなく、あなたの人生そのものを前向きに変えていきます。
「とくに目的はないけれど、英語を勉強してみたい」
どうか、その気持ちを大切に。
英語を学ぶことで、思いがけない未来の扉が開いていくはずですよ。
